テレビリモコン改造 制作過程
テレビリモコンを改造し、外付けスイッチで電源キー・チャンネルup/downキーを操作できるようにする。テレビリモコン改造 制作過程を動画で。
1)ケースを開く
https://youtu.be/yvbMgvFR6zA
このリモコンのケースは、プラスチックの爪がかみ合わされただけの物でしたので、爪やすりの先端部分を利用して、こじて開ける方法です。爪の噛み合いは、方向が決まっていますから、隙間から押して凹むのが上か下か確かめて次の噛み合いを探して外して行きます。
ケースによっては、ねじ止めがシールや滑り止めゴムで隠されている物も多いです。
2)キーの回路をたどる
https://youtu.be/prta7DAqE1c
このようなリモコンの場合、プリント基板に炭素コーティングされたクシ型の電極を、上に乗せたシリコンラバーのボタンの裏の炭素部分で接触させONにする構造をとっています。プリント基板の炭素コーティング部分はハンダ付けが効きませんから、目的のキーの部分からプリント配線をたどり、ハンダ付けできる端子を探します。
3)リード線を用意しケースを加工する
https://youtu.be/dhwgjExw7Ck
ジャック(外付けスイッチを繋ぐ部品)をどこに設置するかを考えて、リード線の長さを決める。
ケースにリード線を通す切り欠きを作る。ドリルで穴を開け、ニッパーで縁から継なぐ形で切り欠きにする。
(電動ドライバーにドリル先端を差して使用しています。)
4)リード線の被覆をむく
https://youtu.be/NuAxXjzfAQg
リード線の被覆をむく。ニッパーで切り込みを入れて剥がします。(ニッパーは切れ味が命ですから、あまり安いものは使えません。)
ニッパーに慣れていない方は、ハサミの方が使いやすいかもしれません。
(動画はありませんが、カッターで切り込みを入れて、剥がす方法もあります)
5)リード線をハンダメッキする
https://youtu.be/zYUooUTuJ_E
リード線の先端をあらかじめハンダメッキしておきます。ハンダゴテで熱したところに、糸ハンダを当て、水が染み込むようにハンダが流れ込めば、ハンダゴテを外して冷まします。
6)リード線を端子にハンダ付け
https://youtu.be/Qnv2D6prrco
リード線をプリント基板の端子にハンダ付けします。(ここでは、I C(集積回路)の端子にハンダ付けすることになります)
ICは熱に弱く、短時間で確実にはんだ付けする必要があります。あらかじめリード線にハンダを乗せ、端子のサイズに切りそろえたリード線の先をかまえて、コテをあてます。
ハンダごて先は、スポンジか小手先クリーナーで磨いて熱が伝わりやすくしてから少量のハンダを乗せてあてます。IC端子とリード線のハンダを溶かしたら、リード線を固定して動かさないようにして、ハンダごてを素早く外し、息を吹きかけてハンダを冷やし固めます。
この時点で、目的のキーとリード線がつながったかどうか、テスターで確認しておきましょう。
チャンネルUPキーとチャンネルDOWNキーは、基盤上で片方の配線が一つの端子に入っていましたから、基盤上でリード線を2本ハンダ付けすることを避け、ジャックの方で共通配線をすることにします。
7)ジャックにハンダ付け
https://youtu.be/cjUAlAsxoAY
カバーのフレキシブル部分は今回は必要ないため、切り落としてリード線に通しておきます。(ハンダ付けした後で、ジャックのカバーを通しておくのを忘れてた!という失敗はよくあります。)
8)ケースを組み立てる
https://youtu.be/vteLMEkjkcc
リード線を取り回して、ケースの切り欠きから外に出し、ケースを組み立てます。ケースの内側にプリント基盤を支える突起がありますから、挟まらないように取り回して、余った部分は後で切り欠きからケースに押し込むようにします。
9)ジャックをケースに接着
https://youtu.be/eGopAh8NvMs
ジャックをリモコンケースに固定します。ここでは熱で溶かして接着するホットボンド(ホットグルー)で接着しています。
ホットボンドを使用するわけは、盛り上げが効くため、隙間を埋めて整形することができるためです。
あらかじめ、接着部分アルコールなどで拭いてきれいにしておきます。ケースとジャックとジャックカバーをヒートガンで熱しておくとホットボンドが良く効きます。(熱をかけすぎないように、高音にすると変形してしまいます。こんな時、温度調整できるヒートガンが便利です。ヒートガン(温度調節付き)ハッコー社) 盛り上げたホットグルーは、シリコーン・シートで抑えて成型しています。あるいは、ヒートガンで温めて重力と表面張力で丸くさせます。 スイッチを接続して、作動を確認します。